オーストラリアで、私が教えている日本語教室は現在6〜7歳になるオーストラリア人と日本人の間に生まれた子供たちが、読み書きを習いに来ています。

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彼らには、日本語は話せるけど、読めない、書けない、敬語を知らないといった特徴があります。
それに、オーストラリアで地元の学校へ通い出すと、日本語環境が一気に減るため日本語も話せなくなってきます。

そこで、両親がせめて日本語を話す機会を与えて忘れさせないようにと日本語教室に通わせるのです。

子供達にとっては、日本語は第二言語。
だから、ストレスなんです。

これは、私もよくわかります。
だって、私もオーストラリアに移住してから10年経ちますが、今でも疲れている時などは、英語が耳に入ってきませんもの。

それだからか、日本語教室では、子供達の間で、しばしは『集中力が持たない』『言葉がうまく表現できないとすぐイライラする』『喧嘩をする』といったトラブルが起きるのです。

先日も、子供同士が、蹴った、パンチをしたという喧嘩が起こりました。
教師が目を離しった隙の出来事でした。

私は、基本的に授業中に話を聞いていなかったり、じっと座っていられない子供に対しては、あまり注意をしません。
そんな日もあるだろうと放っておきます。

しかし、他の子供に迷惑をかける行為だけは許しません。
ですから、このことを直ぐ様、両方のお母さんに伝えたんです。

すると・・・片方のお母さんは理解があり、直ぐ様、子供と謝りに来てくれたのですが、もう片方のお母さんは、逆ギレ状態で、私に当たるんです!
これには、私もびっくりしましたね。

このお母さんは、前々から私に何かしら反発があるようでした。
なぜなら、彼女の息子さんは学校でも有名なトラブルメーカーですので、私がしつけ指導を促したのは、これが初めてではないからです。

しかし、このお母さんも息子が悪いとわかっていながら、どうも他人に指摘されるのは気に入らない。
まるで私に責められたような感覚になってしまって、怒りの矛先を私に向けたんですね。

しかし、こんな状況でも、私は冷静に対応しなければなりません。
いつかの嵐の大野くんのラジオで紹介された『茶碗を投げれば、綿で抱えよ。』という言葉通り、相手が強く乱暴に出てきても、柔軟に対応すれば、茶碗も壊れないわけです。

そこで、私は、お母さんの言い分を全部聞いた後で、対応策を一緒に考えましょうということにしました。
でも実際は、この学校を運営する運営委員会全員に対応を委ねたんです。

というのも、私は日本語教師であって、しつけの義務はありませんからね。
いやはや、子供の喧嘩ごときで、いろんな人を巻き込むトラブルになったものです。